今日は生きづらさの根本原因について書きたいと思います。
生きづらさの根本原因を書くまえに、生きづらさとは何なのか?という僕の考えを説明しますね。
生きづらさとは、物事に対して「心」が「ネガティブに反応」して、自分の「欲求を満たせない」ことだと僕は考えています。
なぜなら、物事に対して心がネガティブに反応しなければ、そもそも生きづらさは感じないからです。
例えば、生きづらさを感じている人は、こんな体験に心当たりがあるのではないでしょうか?
●職場の上司が不機嫌になっている→自分のせいなのでは?と思ってしまい「不安」になり安心して仕事に集中できない
↓
不安にならなければ、生きづらさは感じづらい
●思ったことを言いたいのに→「恐れ」の気持ちがわいてきて、言いたいことが言えない
↓
→恐れずに言いたいことがスムーズに言えたら生きづらさは感じづらい
●コミュニティに参加して、みんなと楽しみたいのに、自分を出すと浮いた存在になるのでは?と「不安」になってしまい自分の気持ちを抑えてしまう
↓
自分を出す事が楽しいと感じる人は生きづらさを感じづらい
このように、出来事に対して「ネガティブな感情」がわきやすいと生きづらさを感じやすいく、ネガティブな感情をわかなければ生きづらさを感じづらいということになります。
なるほどぉ~、確かにネガティブな
感情がわかなければ生きづらくないかも
生きづらさの根本原因とは
先ほど、生きづらさとは物事に反応する心がネガティブな感情になりやすいこと、という話をしました。
ではなぜ、心がネガティブに反応してしまうのか?重要なポイントはこの「なぜ」です。
生きづらさの根本原因
生きづらさの根本原因は2つあると僕は思っています。
それは、生まれつきの「敏感な気質」と、過去の体験で出来てしまった「心の傷」です。
一つずつ説明しますね。
まず、敏感な気質とは外から受ける刺激に対して過剰に反応してしまうということ。
刺激に気づきやすいとも言えます。
過剰に反応してしまう人は、脳の偏桃体(へんとうたい)という部位が活動的だと言われています。
根本原因①
偏桃体は感知センサー
扁桃体は、神経細胞の集まりのことです。
急激な感情反応・感情の処理(快や不快)直観力、恐怖、記憶形成、痛み、ストレス反応、特に不安や緊張、恐怖反応において大切な役割を担っていると言われています。
簡単に説明すると、偏桃体は目の前の出来事が「安全」か「危険」かを一瞬で判断する感知するセンサーのようなものです。
このセンサーが高性能だと、とても小さな変化にも敏感に反応します。
例えば、職場に不機嫌そうな人がいると直ぐに気づきます。
気づくと、自分の意志とは関係なく「危険」か「安全」かを瞬時に判断して、緊張状態になったり、不安になったりすることもあります。
他にも、同僚のキーボードの叩く音で、なんとなく心の状態を察知してしまう
ドアの開け閉めの音で、その人の機嫌を予測してしまう
朝の上司の「おはようございます」の表情、声のトーンで、機嫌を予測してしまう
気づこうとしなくても、気づいてしまう。
これが、偏桃体が敏感な人のひとつの特徴です。
また、生きづらさを感じている人の中には「気づきやすい」自分を責めてしまっている人もいると思います。
他者に「神経質」と言われたり「気にしなければいいのに」と言われたりして、こんな自分は欠陥があるのではないかと益々自分を嫌ってしまうこともあるのではないでしょうか。
根本原因②
心の傷
僕は、過去のつらい体験で心が傷ついてしまうと、生きづらさは強化されていくと考えています。
例えばですが、過去、他者に陰で悪口を言われて傷ついたショックな体験があるとします。
すると「人は私を攻撃してくる存在」「私は人に好かれない」といったような信念を心に刻んでしまうことがあります。
人は私を攻撃する存在だと無意識に思っていると、他者の視線が気になるようになります。
視線を感じると「もしかすると、悪く言われているのではないか?」と、とらえてしまい、不安な感情がわいてくるのです。
そして、その不安感情に引っ張られ、自分を守るために相手の機嫌をとる行動がクセになり、疲れてしまったりします。
日々、人の視線や顔色にビクビクしながら仕事するのは、とても生きづらいですよね。
また、昔恋人に見捨てられた、つらい体験がある人は、心が「私は見捨てられる存在だ」と信じているかもしれません。
すると、今の恋人の表情が冴えないだけで「振られるかもしれない」と、不安になってしまい、一生懸命尽くしすぎたり、あるいは自分から恋人を捨てたりすることもあります。
その結果、恋人がいる幸せを感じるどころか、恋人がいることでかえって不安になることがあるのです。
下の図を見てください。
この図は、傷つき体験により感知センサーの偏桃体が強化され、生きづらさが強化される循環図です。(個人的見解です)
友達に陰で悪口を言われる体験をした場合、この悪口を言われた体験が傷つき体験になります。
すると「私は悪口を言われる存在かもしれない」「人は私を攻撃する存在かもしれない」という信念を心の中に刻みます。
ちなみに、信念とは「自分が信じていること、または信じ込んでしまったこと」です。
悪口を言われたショックな体験により、無意識に信念を作っていきます。
すると、「人は危険な存在」と偏桃体である感知センサーにインプットされます。
インプットされるということは、その人にとって「危険な事」が増えたことになりますよね。
そして、他者の視線を感じると感知センサーが発動して「悪口を言われているのかも」とい考え頭にが浮かび、不安になっていくという流れになっていく。
このような流れで生きづらさが強化されていくのです。
偏桃体が敏感な人ほど、色々なことに気づきやすい。そして、気づくからこそ危険と感じることが多い。
そして、偏桃体が強化され生きづらさは増していく。これが生きづらさの悪循環です。
でも、安心してください。
気質と上手に付き合い、心の傷を癒し、直していくことで、少しずつ生きづらさから解放されていきますので。
生きづらさを楽にする方法は、また別の記事で書きますね。
最後まで読んでくださりありがとうございます。